日対研(跡地)

旧 特定非営利活動法人 日本対性暴力研究所

2017年3月に解散した日本対性暴力研究所の研究開発の記録を保管・公開しています。

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このサイトは、旧特定非営利活動法人日本対性暴力研究所の行った研究・開発の成果の一部を、後進の方々の活動の助けとするため、記録として公開しています。また、法人解散にともない女性護身術の研究・開発および訓練は終了いたしました。

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性暴力被害相談のリンク集

日対研のウェブサイトに掲載していた、性暴力被害の相談を受け付けている団体のウェブサイトを紹介したリンク集です。リンク切れなどがございましたら、コメント欄にてお知らせいただければ更新して対処致します。法人解散につき能動的な更新までは手が回りませんのでご容赦下さい。

性暴力被害者ワンストップ支援センター

性暴力被害者ワンストップ支援センターは、性犯罪・性暴力の被害者が、被害を受けた直後に安全を確保し、医療や法律などの専門家の支援で被害者の回復を支援します。≪2017年01月16日 更新

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ワンストップ支援センター以外の、性犯罪・性暴力に関する相談窓口・施設を掲載しています。≪2016年12月13日 更新

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第1章 Deliverance for Sexual Assault Survivor とは?

Deliverance for Sexual Assault Survivor(以下、D.S.A.S.と略す)は、国産初の女性護身術(Feminist Self Defense)であるパラベラム "PARABELLUM"を構成するモジュールの一つとして開発されたレイプ被害者を支援するためのプログラムです。*1

内容は、精神医療や性犯罪の専門家では無い個人が、自分の身近なレイプ被害者を支援するために役立つ知識と行動をコンパクトにまとめたハンドブックとして書かれたものです。

はじめに

私たちは、女性の5人に1人がレイプされる可能性があることを知っています(知っているつもりでいるだけかもしれませんが)。もし、未遂まで含めると、襲われた女性は5人のうち3人と予測されています。

しかし、残念なことに、この数字の実態を確実に裏付ける正確なデータは、あまりありません。それは、被害者の3分の2以上が被害を届け出ないため、正確な数字がわからないからです。

また、レイプされているにもかかわらず、「自分はレイプされていない」と思い込まされている場合も多いのです。なぜならば、レイプの大部分は面識のある人物によって暴力を伴わずに行われます。一般市民の多くは、加害者が面識の無い人でない限り、レイプをレイプとは考えないことが多いのです。つまり、暴力と性別は関係ありません(暴力的でない男性が多く存在するため)。社会的・文化的な性の有り様が関係していのです。

このページにはレイプ被害者がレイプを自分に対する一種の罰などとは考えず、レイプの呪いにかからないための助言が書かれています。レイプが罰として認識されるとは、男性からの性的暴力を、心理的に無批判で受け入れる事を言い、そういった状態を「小さな死」と呼ぶ人もいます。そして、レイプの呪いとはレイプに怯え、消える事のない汚名の象徴として、レイプを意識し続ける事を言います。

そして、このD.S.A.S.は、様々な女性団体による議論や、あらゆるレベルの学術的分析に重点をおいていません。もちろん分析結果は間違っていませんし、その結果も真実でしょう。しかし、統計の数字だけでは深く傷ついた被害者の役には立たない場合もあります。時にレイプは、太古の昔、泥棒が焼印をおされ、一生その罪を背負ったように、潜在意識の中に永遠に刻印される場合もあるのです。*2

このページの文体や話の流を支援者の読者は少し「シンプル」に感じるかもしれません。たとえばこの文体。

「あなたが望むようには何も進みません、全ては被害者のできる事の範囲内でしか進行しません。」

「レイプされていると、その瞬間に出来ることしかできない、レイプ犯が去るまで命拾いをする、それだけでも被害者にとっては精一杯の行動で大変な事です。」

恐怖を理解する事はとても大事です。被害者は恐怖故に抵抗できずにいるのです。予期できる行動には恐怖感は存在しません。レイプ犯全員が使う共通の武器が恐怖です。

このD.S.A.S.を読み進んでいくうちに、被害者への接し方が非常に論理的であることが解ると思います。例えば、二次被害を生みがちな被害者への質問でさえ、返答は論理的です。例えば。

夜、外で何をしていたの?どんな服を着ていたの?

私は言います、例えみかんの皮を縫い合わせたような服を着ていたとしても、レイプを肯定する材料にはならない。

何故犯人と会話をしたの?何故そんなことをしたの?

私は言います、何故ならそれは禁じられていないから。禁じられているのはレイプです。

この論理を、必ず繰り返す必要がります。攻撃を受けた女性はさきのような質問をされがちです。被害者は他人の目、さらし者にされる恐怖から、黙ってしまい、内にこもるのです。

被害者が自尊感情を取り戻し、希望と生への道へと一歩踏み出せることを願ってやみません。

このD.S.A.S.は顔見知りによるレイプや近親相姦の被害者を支援したい方に読んでいただくページです。あなたがもし性暴力被害者なら、あなたの疑問のいくつかに答えをもたらすかもしれません。D.S.A.S.は助けてもらうためのページでは無く、助けるためのページです。

何故D.S.A.S.を作ったのか?

ページ冒頭にも書きましたが、D.S.A.S.は専門家を養成するためのページではありません。専門家では無い個人で、家族、友達、パートナーなど身近にいる、レイプ被害者、近親相姦被害者、性暴力被害者の、支援をしたいと考えている方のためのページです。

このD.S.A.S.で言うレイプとは性的暴力により、ペニスの挿入のあった犯罪を言い、近親相姦を親族による性的攻撃やレイプと言います。レイプ被害者はレイプされた後に何年たっても恐ろしい苦しみを味わい続ける場合があります。正しい支援を受けなかった人や支援を受けられなかった人の中には死ぬまで一生苦しみ続ける人もいます。支援すると言う事は被害者を救うと言う事です。レイプ被害者を支援すると言うのは「ちょっと助けてあげる」と言うニュアンスではなく「死の道から生の道へ導く」事です。

非人道的な体験をした女性や男性には助けが必要です。あまりにも大きな苦しみを背負った被害者は危険に曝されています。レイプ被害者をどのように支援するのか?「頑張りなさい」と揺さぶればいい訳ではありません!レイプ被害者は柿の木ではないのです!支援者は柿の木にとまってカアカア鳴くカラスになってはなりません!理解、優しさ、論理、共感する事が重要です。

必ずページに記載されているとおりに、支援を実施しなければならない訳ではなく、被害者の心が安らぐ文言であったり、被害者を勇気付ける文言であれば、アレンジしてもまったく構いません。論理的な思考と入れ替わらない役割、が重要なポイントです。レイプ犯だけが責任を負うべき犯罪者で、被害者は罪悪感から解放される必要があります。

このD.S.A.S.のページは意図的に(著者は男性ですが)「女性の話し言葉」で書かれています。これは、多くの場合、被害者は女性が多く、被害者支援も女性が行う可能性が高いからです。また繰り返し同じ言葉が記載されているのも、被害者に接してみるとわかりますが、同じ考え方を、繰り返し違う言い方で被害者に説明する事になるからです。レイプは被害者や社会にとって重大な社会問題です。対抗するには、被害者を支援し、レイプ犯を罰する必要があります。

あなたがこのページを開いたと言う事は、身近な人がレイプされ、その人を助けたいと思っているからでしょう。見て見ぬふりをするより、言葉に出して行動をしたいと、あなたは思っているでしょう。そう、あなたは正しいのです、言葉にする=相手が苦しんでいる事実を受け入れる事なのです。

また、考えたくはないことだと思いますが、被害者支援の知識や方法を知っておくことは、あなた自身がレイプ被害にあった場合のダメージ・コントロールの役に立つはずです。

D.S.A.S.における基本

次に、レイプ被害者の支援方法の基本を記載していきます。

自分の中にあるレイプ犯罪の先入観を全て取り除いてください。被害者支援とは、被害者にはこれがいいであろう、あれがいいであろう、ここへ連れて行けばいいだろうと思う、あなたが想像する事柄を「してあげる」と言う意味ではありません。例えそれが正しい事であってもです。支援は被害者のために何かをするのではなく、被害者とともにするものなのです。

従って自分のエゴをしまい込み(地獄の底からだれか救うのは気持ちいいのでエゴが出がちですから注意が必要です)、辛抱強く、共感することが大事です。

支援者が望むようには何一つ進みません。全ては被害者の出来る範囲内にしか進みません。

被害者は自分のペースで、自分の出来る範囲内で、したいときにしか事を進めません。あなたが彼女(彼)に元気になってもらいたいと思うことと、本人が元気になりたい思いとは違うのだと理解してください。辛抱強くなる事が必要です。辛抱が無ければよき理解者にはなれません。

どっち付かずにはならないで下さい。スポーツチームの審判のように規則に則って判断をすることも、静かに無関心を装う事もできません。あなたは被害者の味方で、ことごとくレイプ犯の敵にならなければなりません。被害者との連帯は必要不可欠です。

よき支援者になるためのルールは次のとおりです。

判断してはいけない
レイプ被害者はその時自分の命を救うために出来たことを全てしたのです。レイプ犯が去るのを待つ、それだけでも大変な事なのです。
比べてはならない
被害者が自分の事を話し始めたら、他の人の話にすり替えないでください。どこそこの女性が攻撃を受けて上手く逃げられた、などです。それは、それでその人にとってはハッピーエンドですが、それを被害者に言うと、「自分は失敗してしまった」と考えます。
疑ってはいけない
レイプのような恐ろしい体験を口にするのは、フラッシュバックがおこるので非常に難しいものです。それ故に被害者は体験を上手く話せなかったり、重要な点を忘れて、重要でない細部について話したり、時系列の乱れた話し方をしたり、レイプ後の事を話したりします。被害者によっては何も話せなかったり、理解不能な話になったりします。レイプ犯は言葉によって被害者の意識を混乱させます。例えば。「さぁ、どうだった?良かった?欲しかったんだろう?」、あるいはレイプ後に立場を逆転させて。「ありがたく思え、俺はまったくヤリたくなかった。」疑ってはいけません、理解してください。理解するのに時間がかかるなら時間をたっぷりとってください、何が起きたか理解できていない限り被害者を理解する事はできません。
恐怖を念頭に入れる
非常に重要な事です。被害者は恐怖に凍り付き抵抗できずにいます。予期できる行動に恐怖は感じないものです。恐怖は全てのレイプ犯が使う武器です。恐怖さえなければ、逃げる事も、叫ぶ事も、もしかしたら抵抗することもできたかもしれません。しかし、残念ながら被害者は恐怖に凍り付いていたのです。必ず被害者と会話をする時、その事を忘れないでください。
苦しみを尊重する
被害者が具合が悪いと言ったら、それは真実です。大丈夫あなたは元気よ、と言うのは逆効果です。苦しみを否定すると被害者は傷つきます。

レイプなんて存在しなければいいと思いますか?被害者もそう思っています。しかし過去を変える事は残念ながらできません。被害者は助けさえあれば、元の生活、生きる喜びを取り戻すができます。

レイプ被害者を助けたくなかったり、信じなかったりするのは非常辛い、二次被害を生みます。レイプ被害者は病気でも、頭がおかしいのでもありません。苦しんでいる人間で、時間とサポートさえあれば、その苦しみから抜け出したいと考えているのです。

あなたは第1章を読み終えました。支援者になる自信をなくしましたか?

一気にこのD.S.A.S.を読む必要はありません。深呼吸でもして時間をかけて読んで下さい。急いで読むより時間をかけて読んだ方が理解は深まります。ですので、チョコレートでもかじって、脳に糖分を補給してからでも、読書を再開してください。

【Deliverance for Sexual Assault Survivor・全9章の内の第1章を公開】

*1:D.S.A.S.は日本対性暴力研究所の解散にともない開発が終了しており刑法改正に対応していないため一部の内容を削除してあります。また開発途中での公開であるため読みにくい文章となっていることをご了承下さい。

*2:D.S.A.S.では全体として、犯罪統計など事実の正確さではなく、被害者の支援に役に立つかどうかのみが優先されています。そのため、D.S.A.S.考え方を被害者支援以外の分野、例えば護身術、防犯や性犯罪対策に持ち込むことは、混乱を招くので避けるべきです。トレーニングとケアが異なることと同じです。

第1章 Anti-Sexual Assault System とは?

絢爛たる奴隷生活の平穏無事な軛よりも、苦難にみちた自由をこそ選ぼうではないか!(ミルトン「失楽園」)

開発終了にあたっての序文

Anti-Sexual Assault System(以下、A.S.A.S.と略す)は2007年に研究開発がスタートした、国産初の女性護身術(Feminist Self Defense)である、パラベラム "PARABELLUM"の心理戦モジュールです。女性護身術とは1970年代に、女性に対する私的暴力(レイプやドメスティック・バイオレンスなど)に反対する社会運動が盛り上がる中で、北米で作られた女性のための護身術を指します。女性護身術に関する詳細は下記のWikipediaの項目が参考になります。

女性護身術 - Wikipedia

はじめに

あなたがこのページを開いたということは、おそらく、暴力にどう反応し、対処したらいいかを知りたいからだと思います。A.S.A.S. を身につけることによって、あなたの精神や感情、身体が守られ、言葉遣い一つで得られる安全も身につきます。ここに記載するのは、自分を今以上に強く感じ、自信が持て、日常生活の中で起こりうる危険から自分を守るのに役立つ、様々な助言です。

ご安心下さい、このページを読み終えて、危険ばかりを意識するようにはなりません。逆に自分で自分を守れると言う意識が自立心と自尊感情を強め、不安感を少なくしてくれます。しかし、護身術を文章で読むだけでは、実際に襲われた時の感覚を理解するのは難しいです。実際に訓練に参加して、仲間と冗談を言いながら、相談したりする方が確実に身につくのは間違い有りません。このページを読んだからと言って、全ての状況に対処できるようになるとも思わないで下さい。固定観念を打破し、新しい習慣を身に付けるための様々な方法を記載しました。

このページには、A.S.A.S.の知識が書かれています。しかし、最終的にはあなたにとって一番使いやすい護身術を実施することが一番効果的です。私のアドバイスを自分流にアレンジするもよし、アドバイスを無視するのもあなたの自由です。本文では攻撃者を男性としています。それは、女性の受ける暴力の大半は男性によるものだからですが、全ての男性が攻撃的であるとは思っていませんし、そうは言いません。男性が性暴力の被害者になることもあります。

本文で言う被害者像はひたすら受け身で、自分の運命を変えようとしない女性ではありません。被害者になるというのは、例えば盲目になるのとは違います。人生のある一時期に被害を受けたからと言って、一生その被害状態でいなければならないわけではありません。被害者が、過去や現在受けている暴力は被害者の責任ではありませんし、被害者は暴力を受けるために生まれてきたのではありません。被害者は暴力から逃れようとする生存者のことです。本文ではまた、防御を成功させるための様々な戦略や武器の提案、逆に使っては危険な武器の説明もしています。実際に命が危険にさらされたとき、自分自身がどんな行動を取るのか想像しにくい物です。危険が迫ったときに女性が取った行動、自分を守りきるために取った行動の全てが結果的には正しいのです。例えそれが、このページに書かれていることと正反対の行動であったとしても、その行動は正しいのです。なぜならあなたは心に恐怖心を抱えたまま暴力を受け続けて生きる以外の価値があるから。

女性は男性と異なる性質の暴力を受けますし、その感覚も異なります。また、恐怖感や不安感は男性と異なる状況に生じ、異なるリスクを生みます。本文では具体例を挙げて確認していきます。護身術とはただ、武道の技を2〜3個覚えるという意味ではありません。自分の価値、自分を守る権利の自覚、その意志の確立、自分の感情をコントロールすること、危険を察知するための直感、身体の接触を避けるための戦略、それら全てをA.S.A.S.で学んでいきます。自分のことと敵のことをよく知る事が性暴力から身を守るためには大切なことなのです。

そもそも護身術とは?

インターネットで護身術と検索すると、武道や格闘技のサイトが数多く表示されます。しかし、私が考える護身術はそれらのサイトに出てくる物とは違います。護身術とはけっして武道着をまとわない武道技のことではありません。自分を守るには素手で瓦を割る以外の技や知識が必要なのです。もちろん、瓦割りの技が出来れば、身を守る手段が一つ増えたと言えますが、暴力という具体的な攻撃に対する解決策にはなりません。何年もかけて武道の技を磨いて自信を付けるのは大変有用ですし、健康に良い場合もあるでしょう、しかし、恐ろしいほどのストレス状態に至ったとき、その技は本当に役立つでしょうか?護身術はただの瓦割りの技とは違います。

歴史的に護身術と武道は混同され続けて来ました。殆どの武道がスポーツとして認識される前は、護身術の役割をなしていました。いくつかの武道が1970年代にヨーロッパや北米で護身術の基礎となったものの、殆どが伝統的な階級制度の中で開発されたため、女性が男性と同等の立場に立って護身術を習うのが難しい環境でした。それは女性が技や能力の面で劣るからではなく、当たり前の権利を得るために常に戦わなければならなかったためです。実際に私自身もこの耳で武道の先生がとがめられることなく、男尊女卑的な発言をしているのを何度も聞いています。男性中心の道場では、女性が弱すぎる、あるいは自分が負けたら体面が保てないなどの理由により、男性が女性と練習することを拒否するところもあります。

女性が男性とは異なる理由で暴力に対抗しようとして練習に来ていることを理解出来ないインストラクターに護身術を教える事は出来ません。あくまでも「簡単な武道」しか教えられません。ではA.S.A.S.とは何か?それは女性の人生を安全にするための全ての手段です。身体を使って自分を守るには精神的な準備が出来ていないと行けません。従って本文では身体だけではなく精神、感情、言葉の護身術についての説明をしていきます。

A.S.A.S.で得られるもの

  • 自分に自信が持てるようになる。自分を守る権利がありその価値があることを認識できる。
  • 危険な状況を察知できるようになり状況判断をして行動できるようになる。
  • 自分が不快と感じたことに対して境界線を引けるようになる。
  • 避けられない攻撃に対してあらゆる手段で身を守る反応を身につける。

A.S.A.S.はあなたの人生の質を改善し、選択肢を広げてくれます。実際に身体を使って身を守る機会がなかったとしても、間接的に人生観を変えてくれます。また、実際に暴力を受けた女性にとっては罪悪感のジレンマを打破し、自信を取り戻す切っ掛けになります。時として自分の愛する人を守るのにも役立ちます。A.S.A.S.は暴力を予防し、暴力が実行されないためにあります。例えば、怒り狂った人を落ち着かせる方法、言葉の暴力を受けそうな状況を回避する、身を守るのが不可能な場合の逃走方法などです。ですから、護身術はアクション・スターが映画で繰り広げるパフォーマンスとは違うのです。暴力を予防するとは女性に、暴力を許さない強い意志を持って貰うことです。また、一度暴力を受けたら、二度受けないというわけではありませんので、精神的な準備をしておく必要があります。

護身術と聞くと殆どの人が、他人から身体的な攻撃を受けたときのための身を守る術と想像しますが、A.S.A.S.では嫌がらせ、身体的暴力、性暴力、境界線の侵犯に対抗する方法を学びます。身体の防衛は重要な要素ではある物の、身体的暴力や性暴力を受ける前にどうすれば暴力を終結できるかを学びます。社会的・文化的な性の有り様について考え、社会の中での男性の役割、女性の役割の観念を見直して、女性の持つキャパシティーを個々にあった方法で開花させることを目的としています。A.S.A.S.は勝ち負けを競うための物ではなく、生き延びて、生還者になるための物です。

海外に渡航する日本人女性

A.S.A.S.では、最も危険な加害者を想定するため、また海外に渡航する日本人女性の被害を防止するため、欧米での事例やデータを重視しました。

全在留邦人の全体の約38%が北米に、15%が西欧に滞在していて、在留邦人がもっとも多く滞在するアメリカ合衆国のレイプ発生率は、あらゆる指標で世界一高く、また西欧諸国でも日本よりも強姦事件の認知件が多いため、より危険といえる海外での生活を念頭に置いています。

欧米人に比べて、アジア人の攻撃性が低いことは統計によって証明されていて、アジア系はアメリカの人口の4.2%と僅かですが、逮捕者全体で1.1%、暴力犯罪による逮捕者で1.2%、殺人による逮捕者でも1.2%と、犯罪を犯す割合が、人口比を大きく下回ることがわかっています。

また、「女性が抵抗してもがくのはゲームであり、本当に望んでいるのは襲われてレイプされることである」といった誤った信念が、多くの西洋社会では広く受け入れられ、深く浸透していると研究者によって指摘されています。実際にイギリスの強姦犯は日本の強姦犯よりも、身体的暴力の程度が高く、女性を辱める行為(冒涜的な言葉で侮辱するなど)も多いことがわかっています。

このように、日本国内で遭遇するよりも、もっと危険な加害者を想定してA.S.A.S.のトレーニングすることで、あなたの抵抗力は、より強くなるでしょう!

社会的・文化的な性の有り様

このサイトでは、女性らしさ、男性らしさ、といった社会的・文化的な性の有り様に触れることが多くなります。そして、女性らしさが、女性を苦しめている例を挙げていくことになります。しかし、注意して欲しいのですが、私は何も、女性らしさ男性らしさや性差を全て否定して放棄せよ!と言っている訳ではありません。実際のところ、女性と男性では相違点よりも類似点の方が多いものです。しかし、私の注目しているのは、その小さな違いなのです。

その男女の小さな違いが作り出す、女性らしさ男性らしさには、良い部分もあります。しかし、長所は短所の裏返し、というように、女性らしさや男性らしさには、それが良いか悪いかは別にして、身を守る上で有利に働いたり不利に働いたりする場面があり、結果として、時に人を犯罪に巻き込む場合があることを理解していただきたいと思っています。

例えば、女性は男性よりも、ずっと他人に対して共感を持ち、他人を思いやる行動を取ることが研究で解っています。マイヤーズ(2012)によると、女性は学齢前の子供や年老いた親の世話をすることにより多くの時間を割き、男性と比較すると、女性は3倍もプレゼントやカードを買い、2〜4倍の手紙を書き、友人や家族に長距離電話をかける回数が10〜20%多いそうです。しかし、こうした他者をいたわる女性の素晴らしい特性に加害者がつけいって、女性を自分の都合の良いように利用したり、女性が他人に共感的に接することに付け入ってセクハラをしたりレイプしたりするのです。

一方、男性は子供の頃から、問題に対して直接的に立ち向かうように育てられる事が多いため、身体的な威嚇を受けた場合にそれを非暴力的に回避すると、自分を「負け犬」だと感じます。女性から見ると馬鹿げていますが、そのために、ちょっとした事で口論になり、それがエスカレートして事件になることが多いのです。実際にアメリカの調査では殺人の26%〜38%が被害者が加害者を挑発したことが原因で発生しています。

ですから、女性なら頼みもしないのに親切にしてくる男性を冷たくあしらう、男性なら理不尽な因縁をつけられても自分が謝ってその場を立ち去る、これだけのことで事件に巻き込まれることが少なくなります。

また「男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだ」という性的役割による分業観に肯定的な人ほど、異性への性的暴力や精神的暴力に対して寛容な傾向がある、という調査結果があります。これは、男性だけでなく女性にもみられる傾向です。

とにかく、女性らしさ男性らしさや、男女の性差の中には、構造的な弱点が埋め込まれている、という事実を理解していただきたいと思っています。

女性護身術の歴史

戦う女性はいつの時代にも存在しました。ゼノビア、セミラミス、婦好、タマル、カラミティ・ジェーン、リュドミラ・パヴリチェンコ、アン・ベイリー、ブーディカ、ジャンヌ・ダルク、徴姉妹や巴御前、こうした女性たちは戦う事で歴史に名前を残しました。そして、今も戦う女性はいます。女性は男性と同じぐらい残酷になれますが、男性と異なる部分としてあげられるのは生まれ持った社会的・文化的な性の有り様ではなく、社会が作り上げた女性イメージ像による固定観念「女性であるが故の恥じらい」です。

忘れられがちですが、歴史的には女性は常に暴力に対して抵抗をしてきました。武術の中には女性を対象にして始まった物もあります。例えば農作業中に攻撃をされないために中国で開発された農婦のためのPapei(功夫に近い武術)、日本では侍が持っていた2.53mの長さの長刀を使った長刀道は女性の護身術として存在していました。そして、今日様々なスタイルの女性護身術が開発されています。

初期の女性護身術は女性運動から発足した物です。イギリスでは警官から身を守るために柔術の技を組み合わせる防衛術が開発されましたし、1920年代と1930年代のドイツの女性はファシストの攻撃から身を守る練習をしていました。これは政治的暴力から女性を守るために発足した物です。当時、私的暴力は問題視されていませんでした。1960年代、1970年代の女性運動の高まりにより、私的暴力の問題がクローズアップされるようになりました。性的暴力を受けた女性が議論した結果、攻撃者は他人ではなく、ほとんどの場合顔見知りである事が判明しました。初の性暴力女性シェルターと電話相談は1970年代にヨーロッパと北アメリカに設けられました。

女性運動家達は暴力を受けた女性達をシェルターで受け入れるだけではいけないと判断し、女性が犠牲にならないためにはどうするべきかを論じたところ、武術の技を基本に持つ、女性護身術が生まれました。最初の女性護身術インストラクターには常に危険がつきまといました。なぜなら、当時の社会風習では、女性が抵抗する=死罪を意味していたからです。最初のインストラクターたちは科学的データや有効な技の統計を持っておらず、ただ、性暴力被害者としてどのようなディフェンスが有効かを考えて教えていました。

読者の皆さん、政治的立場はさておき、彼女達をたたえましょう!彼女達がいなければ、抵抗こそが暴力に一番有効な防衛策である事を未だに私達は知らないでいたでしょう。女性護身術を肯定する彼女達が当時受けた非難や侮辱は測りしれません。例えば、自分を守ろうとする女性は男性を毛嫌いしている人、あるいはレズビアンである。この反応や思考は、今日もまだある種の男性(日本よりも欧米で、その傾向があります)の中で見受けられる物であり、女性が身を守るのに男性を必要としなくなるのではないか、ボディーガードとして男性が必要無くなったら、他の事で男性を必要としてくれるか?と言う男性の恐怖心から来ています。このタイプの男性はとにかく自分に自信がないのです。男性に女性を守る以外の役割は幾らでもあるのですが…。

別の通説として、抵抗は攻撃者の性的興奮を高めるという固定観念があります。当初女性に対する暴力の動機は必ず性的な物が根源にあったと信じられていました。しかし、私が考えるに、抵抗されて、鼻を折られて、目を突かれて、喉を突かれてまでも性的興奮を覚える男性はごくわずかでしょう。実際に女性が性暴力に対して抵抗をすると、痣、ひっかき傷やもっと大きな怪我をするかもしれませんが、選択肢は二つしかありません。そのまま暴力が終わるのを待つか、最後まで暴力は続くかもしれないけれど、抵抗をして暴力を受けずに済むチャンスをつかむかのいずれかです。

最悪の状態から自分の人生そのものを守る覚悟を持って抵抗しなければなりません。少しだけ抵抗する、なんて言う事は考えられません。完全に抵抗するか、抵抗しないかの何れしかありません。また、一般的にリスクのある行動を取ってはいけない、と女性は言われがちです。女性は本能的に自分を守る事が出来ない、抵抗をすると危険度が増すという観念が今でも根強く残っています。そして暴力を受ける原因を商品カタログのように並べられ、説教されます。着てはいけない洋服、微笑んではいけない、見知らぬ人と話してはいけない、一人で外出や旅行をしてはいけない、夜に出歩くのは危険、公共の交通手段を使わない、公園を歩いてはいけない、地下駐車場は危険、人気のない道は通らないなど。そのうち、呼吸する事もカタログリストに加わるのではないかと心配になってしまいます!

実際には、先に記載されているシチュエーションより、暴力的な同居パートナーや結婚相手と一緒に居る事の方がよっぽど危険度は高いのです。しかし不思議な事に、防犯や安全の専門家と名乗る人達は、独身で要る事がパートナーからの暴力にたいしては、最も安全な状況だとは決して言おうとしません。

また、暴力の原因として、女性の態度に問題があるという男性もいますが、いかなる場合に置いても、暴力という行動の責任は加害者にあるのです。攻撃者は常に女性の服装や態度を暴力の言い訳にします。しかし、宗教的な理由などにより、女性の服装や行動に大きな制約を科す国々がありますが、それらの国々で女性への暴力はなくなりませんでした。このような事例や様々な固定観念が女性の自信喪失を強めてしまいます。人があなたにアドバイスをするとき、それが正しいアドバイスか否かを判断するには、次のように自問してみて下さい。「その人は、私がしてはいけない事を言ったか、それとも、私に出来る事を言ったか」前者であれば、あなたの人生をあなたが決めて行動するのによいアドバイスではないと思って下さい。

【Anti-Sexual Assault System・全8章の内の第1章を公開】

白い羽根運動

「白い羽根運動」は、女性護身術【パラベラム】のモジュールの1つとして、日本対性暴力研究所が2015年6月に開始した、女性に対する暴力に反対する男性のキャンペーンだ。

キャンペーンに参加する方法は簡単で、男性が、いまから紹介する「白い羽根ネガティブ・リスト」を日常生活の中で守るだけだ。だから、このキャンペーンに参加するためには、集会に出席する必要も、募金をする必要も無い。日常生活での実践以外には、何か特別な事をする必要の無い単純な運動だ。

また、このページは、男性に働きかけることを目的としているため、読者を男性と想定している。

白い羽根ネガティブ・リスト

では、早速、「白い羽根ネガティブ・リスト」を見ていこう。このリストは、女性への暴力を減らすために、今すぐに男性が実行できる、女性と接する際に避けるべき行動を紹介したものとなる。具体的には以下の3つだけだ。

  1. 意思の確認が出来ないことはしない
  2. 拒否の言葉を無視しない
  3. 拒絶されても怒らない

また、このリストの根拠については、リストの後に記載している「なぜ白い羽根なのか?」や「男女は違う世界に生きている」で紹介するので、ぜひ読んでみて欲しい。

では、これから、リストに挙げた3つの行動を具体的に見て行きたいと思う。

1.意思の確認が出来ないことはしない

人の鞄を勝手に触ってはいけないことは誰でも知っていると思う。(例えとして適切ではないが)それと同じで、人の身体に勝手に触ってはいけない。どうしても触れる必要がある時は触っていいか確認しなければならない。そして「止めて」と言われたら相手の意志を尊重して止めなければならない。

もちろん、夫婦や恋人同士などで、お互いに意思の確認をしなくても、ある程度は体を触ることが、予め許可されているような関係もある。それでも、もし「止めて」と言われたら相手の意思を尊重して止めなければならない。

触りたかったから触る、というのは相手の身体的な境界線への侵害になる。あなたの身体があなたの物なのと同じで、相手の身体は相手の物なのだ。だから、あなたが好き勝手に扱ってよりものでは無い。

このように、身体に触れるには意思の確認が不可欠なのだから、当然、意思の確認が出来ない時は触ってはならない。つまり、病気、怪我、飲酒などによって、女性に意識がなかったり、正常な判断や意思決定を出来ない状態の時には、女性の利益になる場合(危険な場所から移動させる、蘇生措置などをする)を除いて、女性に触れてはならない。

2.拒否の言葉を無視しない

「止めて」や「嫌」には誤解はない。「止めて」は「止めて」なのだ。また、「止めて」には一切の理由は必要ない。女性に「止めて」欲しい理由を説明させるのは、女性に言い訳を言わせてしまうだけで、女性の立場を弱くするための攻撃になる。誰も自分の境界線を、いちいち他人に説明して理由付けする必要無い。

あなたにも女性にも、それぞれの境界線があり、それを見せる、それだけでよいのだ。だから、あなたは女性の「止めて」を受け入れなければならない。「止めて」を受け入れなかったり、しつこく理由を聞くなどして拘るとしたら、女性はあなたに恐怖を感じ、危険な男性だと判断するだろう。

3.拒絶されても怒らない

日本よりも女性が強いと言われている欧米社会に於いてでさえ、女性は男性から話しかけられたら、丁寧に優しく答えるべきだと期待されている。そのため、女性が、ハッキリと明快な意思表示を示すと、どこの社会でも評判が悪い。ハッキリ意思表示をする女性を、冷たい女、わがままな女、あるいはその両方だと考えている者は、男性だけではなく女性の中にも存在している。

だが、女性が話しかけてくる男すべてに対して、感じよく対応しなければならない理由など全く無い。そもそも、女性が性暴力から身を守るためには、望まぬ男に話しかけられたり、頼んでもいないのに援助を申し出られたら、キッパリと拒絶する必要がある。なぜなら、性暴力加害者による被害者選びは、そうした話しかけや援助の申し出などを切っ掛けにして行われるからだ。

だから、あなたが一人でいる女性に、話しかけたり何か手助けを申し出た時に、キッパリと断られても腹を立てないで欲しい。なぜなら、彼女からみると、あなたが只の親切な男性なのか、鬱陶しいナンパなのか、痴漢や強姦魔なのか区別がつかないからだ。強姦魔はだいたい怪しい男ではなく、あなたと同じ普通の外見の男性なのだから。

もちろん、男性の中には、親しげに話しかけることで女性をリラックスさせようと考える親切な者もいるかもしれない。だが、全く知らない男性が、女性をリラックスさせる目的の為だけに話しかけてくるのなら、構わないで居てくれた方が良いと思う女性の方が多いのだ。特に女性が人気の無い所などで無防備な状況にあるときに親しげに接近するのは不適切な行動だ。

こうした性暴力に対する予防措置という合理的な理由があるのだから、あなたが女性から、警戒されたり、キッパリとした冷たい態度で援助の申し出を断られても怒らないで欲しい。何も女性はあなたを犯罪者だと確信しているのではない。ただルーティンで予防措置をとっているだけなのだから。

さあ、実行しよう!

ここまでに紹介した「意思の確認が出来ないことはしない」「拒否の言葉を無視しない」「拒絶されても怒らない」の3つが、白い羽根ネガティブ・リストの全てだ。「え?これだけなの?」と読者が感じたのなら、それは当然のことだ。リストの内容はどれも常識的なことだからだ。なぜなら暴力を防ぐために難しい理屈ではなく、常識が必要なだけだからだ。

しかし、この当たり前の常識を持っていない男性が、世の中には案外多い。なぜなら、この普通の常識を女性に対して働かせない状況が不当であり、それを是正する義務が男性側にある、という事実を認めていない男性が多いのだ。もっとも、あなたは、そういった輩ではないはずだ。

そして、あなたの友人男性が白い羽根ネガティブ・リストに反する行動を取っていたら注意して止めさせて欲しい。性暴力の加害者は、自分の身の回りの人に暴力を咎められると暴力の実行が難しくなるのだ。

また、ネガティブ・リストの内容は、男女が逆になっても適応可能なものだ。あなたのパートナーの女性が、あなたの意思を確認しなかったり、拒否を無視したり、怒りであなたをコントロールしようとすることは許されることではない。そういう兆候があるのなら、しっかり話し合ってもらいたい。

リストを読んだ男性の中には、「これ、本当に根拠があって言ってるの?」と思っている者もいると思う。以下に「白い羽根運動」の根拠になった考え方を紹介したいと思う。

なぜ白い羽根なのか?

まず、なぜ「白い羽根」なのだろうか。これは、欧米では白い羽根が「臆病者の証」と言われているところに由来している。では、なぜ臆病者の証を、キャンペーンのシンボルに採用したのか?それを説明する前に知っておいて欲しいことがある。それは、男女には攻撃性に性差があることだ。

女性に比べて男性は圧倒的に暴力的であることが統計的に証明されている。例を挙げると、米国の調査では暴力犯罪の全逮捕者の83%を男性が占めている。また、殺人事件で逮捕されるのは90%が男性で10%が女性となっており、そして、殺人の女性被害者は32%が夫または恋人によって殺害された一方で、男性の殺人被害者は3%が妻または恋人によって殺害されたに過ぎなかった(バートル・バートル, 2010)。このように、犯罪については男女平等では無く、男性が攻撃性をコントロールすれば多くの犯罪は減少させられる可能性があるのだ。

男性の攻撃性の高さの理由には様々な原因があり、その原因は完全には解明されていないが、心理学ではその理由の一つとして、男性的な性役割の社会化があると言われている。ほとんどの文化圏で男性は男性的な性役割の社会化を受けるため「男らしさパーソナリティー・パターン」を構成すると言われている。その内容は以下の通りである。

男らしさパーソナリティー・パターン
女性に対する冷淡な性的態度
暴力を男らしいと知覚すること
危険を刺激的だとする見解

このような過剰に男らしい男性は、こうした過度の男性的なパターンを是認しない男性よりも、かなり攻撃行動を示すと言われている(クラーエ, 2005)。そのため、多少「男らしくない」と思われたり「臆病者」と言われても、自らの攻撃性を抑制することが女性への暴力を減らすことに繋がるのだ。だから、女性への暴力を否定する運動の象徴として、私達は「白い羽根」を選んだ。

また、殺人事件の内で26〜38%は被害者側の挑発が原因となっていて、口論からエスカレートして殺人に発展したことがわかっている(バートル・バートル, 2010)。そのため、男性が自らの攻撃性を抑制する(臆病者のように振る舞う)ことは、女性への暴力を防ぐだけでなく、男性自身が暴力事件に巻き込まれる確率も下げることに繋がる。

白い羽根

「白い羽根運動」の象徴として「白い羽根」をデザイナーの河野邦彦氏に依頼し用意した。このキャンペーンに賛同する男性は、ぜひロゴやアイコンを掲示して賛同する意思を示して欲しい。そして、あなたの知人や友人に、このキャンペーンを紹介して参加を呼びかけて欲しい。

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男女は違う世界に生きている

あなたは、最近、許可していない相手から体を触れられたり、跡を付けられたり、襲われそうになったり、といった、怖い目に遭ったことがあるだろうか? 標準的な男性だと、ここ数年間はそんな目には遭ったことが無い、と答えるだろう。もっと言うと、恋人や妻から暴力を振るわれた経験がある、という男性は極めて少ないだろう。しかし、女性に同じ質問をすると、全く違った答えが返ってくる。ほとんどの女性が、最近、人によっては毎日のように、怖い目に遭っていると答えるはずだ。「俺が聞いたら違ったけど?」それは、あなたが女性から、被害体験を話すには適さない男性だと思われているからだ。

特に、都市で生活する女性にとっては、毎日が警戒の連続だ。男性は電車に載るときに痴漢を警戒したりはしないし、人気の無い場所でレイプされることを恐れたりしない、部屋のインターホンが鳴った時に緊張もしない。他にも男性はパーティーで自分の飲み物に何か入れられはしないかと警戒したりもしないし、妻や恋人から殴られるかもしれないと恐怖を感じたりもしない。しかし、多くの女性が、男性が何気なく日常でこなしている、こういった行動の全てを、警戒心をもって行っているのだ。

多くの男性は、こうした女性達の用心深さと被害の実態を理解していない。そのため、女性が痴漢や強姦など様々な性犯罪の被害に遭ったときに「油断してるから悪いんだよ」などと言いって被害者の落ち度を探すか「考えすぎじゃないの?」と被害自体を信じようとしないかのどちらかだ。しかし、女性達は、実際には毎日警戒して生活を送っているのだ。それにも関わらず「もっと警戒しないと!」と責められることがわかっているから、女性達は怖い目に遭っても、男性には相談しなくなるのだ。

更には男性に、女性の防犯対策について質問した場合「人気の無い場所で見知らぬ男に襲われる」ことに注意するよう、忠告するだろう。つまり男性の多くは、女性は人気の無い公共の場所では「見知らぬ男」を警戒すべきだと考えているのだ。しかし、奇妙なことに、このような忠告をする当の男性が、人気の無い場所で女性から警戒されると「俺が襲うと思ったのか!失礼だ!」と怒り出すのだ。

女性は男性の忠告通りに見知らぬ男に警戒したのだから「防犯意識の高い女性だ」と賞賛するのなら理解できる。しかし、見知らぬ男に警戒しろと忠告しておいて、自分が女性から警戒されたら怒り出すのは「俺以外の男を警戒しろ!」と言っていることになる。これは矛盾している。あなたが危険な男でないと、見知らぬ女性がどうして知っているというのだろうか?

そもそも実際には、強姦は人気の無い場所で見知らぬ男から、ではなく、自宅か加害者宅で行われる事が多く、女性のレイプ被害者の65.8%が顔見知りからレイプされているのだ(バートル・バートル, 2010)。つまり女性は、自分を襲うかもしれない相手から防犯について説教され、十分に警戒しているのに警戒が足りないと馬鹿にされ、言われたとおりに警戒したら警戒し過ぎと怒られるのだ。

このように、男女では同じ空間で生活していても、実際には全く違った現実の中で暮らしているのだ。そのため、男性は自分たちの行動が、どれぐらい女性を怖がらせ脅かしているのかを理解出来ていない。

男性は女性に「もっと警戒しないと」とか「あれをやってはいけない、これを避けなければならない」などと、アドバイスをする前に、まずは、自分が女性に(例え悪気はなくとも)脅威を与えてしまう行動を慎み、また、自分以外の男性が女性に脅威を与える行動を取っているようならば、諫めるようにしようではないか。

女性への暴力を許さない社会を作って行く、もっとも簡単なことは、何かを「する」事よりも、余計な事(もっと言えば有害な事)を「しない」方が有益なのだ。どうだろう?とても簡単だと感じたのでは?では、この後に、白い羽根運動に参加する上で知っておいて欲しい知識を紹介したい。

境界線を尊重する

「境界線」とは自分にとって許せる範囲と、そうでない範囲の事を言う。これには個人差があり、育った環境、文化的要素、人生経験、性格、その時の気分などが影響する。人間関係の基本は境界線を示すところから始まる。相手の好むこと好まないことを尊重することは、人間関係にとって基本となるからだ。

そして、境界線は「止めて」や「嫌」などの拒否の言葉で示される。だから、人間関係においては拒否の言葉を尊重することは、相手の人間性を尊重する上で大切な要素なのだ。

もしかすると、女性から境界線を示されると、あなたは嫌な感じがするかもしれないし、女性と対立する事になるかもしれない。それはあなたが女性に抱いていたイメージや信じていた事を考え直さなければならないからだ。これは悪いことではない。なぜなら、あなたが相手をより理解し、お互いの理解を深めるチャンスにもなるのだ。

男女の言葉と態度の違い

男女問わず本心を隠そうとするときに人は笑顔を浮かべるものだ。そして、女性は嫌だと思っている時や、「止めて」と言う時にも、笑顔を浮かべる場合がある。それは「嫌よ嫌よも好きのうち」ではなく、本当は嫌だけど男性を怒らせて、暴力を振るわれたくないと思っているから笑顔を浮かべているのだ。

また、女性は嫌な事があっても、他人に対して、親切で礼儀正しく接しなければならない、と社会から求められる場合が多く、また女性の中にもそう考えている人が多いため、女性は言いたい事をハッキリと言えない場合が多い。そのため、以下に紹介するような男女での食い違いが発生することになる。

女性が言いたい事 女性が言葉にする事 男性が理解する事
近くに寄り過ぎ、下がって! なんだか近くに寄りすぎているような感じがするのだけれど 本当に近すぎるかは確かではないし近くにいても良いし、そのままで良い
いちいち、物を片付けなさいと言わせないで! ダーリン、居間にまた汚い靴下が置いてあったんだけれど、あなたの? 私があなたの私物を管理しているので、あなたの物に間違いないか確認したいだけ。動かなくて良いわよ!
ちょっと、皆と同じように並びなさい! すみません、私が先だったと思うのですが? 申し訳ありません、恐らく私がいけないのでしょう、それにあなたが割り込んだ証拠もないので…どう思いますか?
あなたと飲みに行く?死んでも嫌よ! 本当に申し訳ないのですが、今夜は先約が入っています。 本当に一杯一緒に飲みたかったのだけれど、残念ながら今夜は無理。次は2つ返事でお受けするわ。
(車内)スピード落として!怖い! ちょっとスピード出し過ぎじゃない?ゆっくり走るのは嫌? 個人的意見ではスピードが出すぎていると思うけれど、私の勘違いかも。大した問題ではないので、そのまま走り続けても良いわ。

上に紹介したような食い違いがあるため、男性は女性の言葉や態度は理解不能だ、と感じるのだ。もちろん、女性もハッキリと自分の意思を話すようにすれば良いのだが、実際に次に紹介するレイプ神話を信じているような男性は、ハッキリ言う女性を「生意気だ」と攻撃するだろうし、そういった自立した女性を「懲らしめる」ことを目的としてレイプするレイピストの存在も明らかになっている。そのため、現実的に女性は自分の身を守るため、なかなかハッキリとはものを言えないのだ。

レイプ神話

「神話」とは根拠も無いのに絶対的なものとして信じられている事柄をさす。これから紹介する「レイプ神話」とは、レイプの責任を被害者に転嫁したり、加害者の正当性を主張してその責任を否定し合理化しようとする誤った信念や態度のことだ。

レイプ神話にはレイプを矮小化して被害者の心的外傷の程度を小さく推定すると共に、レイプを正当化し加害者の責任を小さく認知する働きがある。具体的には、被害者が軽率であるとか、素行の良くない女性である、といった偏見を生み出し、被害女性の人権を傷付け、被害女性の精神的回復の妨げとなる(田口ら, 2010)。では、レイプ神話とは、どんな信念や態度なのかを以下に紹介する。

性的欲求不満
男性は女性に比べてはるかに強くまた抑えがたい性的欲求を持っているから、レイプはやむを得ないこともある。
衝動行為
レイプは一時の激情によるものだから、厳しくとがめるべきではない。
女性の性的挑発
女性の性的魅力に圧倒されてレイプに走ったのだから、女性の性的挑発も原因の一部である。
暴力的性の容認
女性は男性から暴力的に扱われることで性的満足を得るものである。
女性の被強姦願望
女性は無意識のうちに、強姦されることを願望している。
女性の隙
行動や服装に乱れたところがあり、自らレイプされる危険を作り出している女性は被害に遭っても仕方がない。
捏造
レイプ事件の中には、女性が都合の悪いことを隠したり、男性に恨みを晴らすために捏造したものが多い。

こうしたレイプ神話の働きは、加害者と被害者の関係が、見知らぬ他人である場合よりも、顔見知りである場合に大きい。実際に、このようなレイプ神話によって被害者の責任を強調することは、レイピストの罪を軽減させるために、弁護側の法廷戦術としてよく使われてきたのだ。そのため、レイプ神話が一般化してしまうと、結果的に、人々がレイピストに対して寛容になり、レイプが行われやすい社会的雰囲気を作り出すことに繋がっていくことになる。(田口ら, 2010)

また、性的攻撃性の高い男性(レイプする可能性が高い男性)は、こうしたレイプ神話に対する受容性が高く、被害者の責任を追及する傾向が高いこともわかっている。(バートル・バートル, 2010)

女性への暴力を許さない社会実現のためには、レイプ神話を許さないことが重要である。また、もし、あなたの中に、このようなレイプ神話があるのなら考えを改めて欲しい。

あとがき

ここまで読んできて、どのような印象を持たれただろうか?白い羽根運動は男性が白い羽根ネガティブ・リストを守って、日常生活を送るだけで達成される運動だ。今すぐにでも始められて、何も難しいことはない。ぜひ、挑戦してみて欲しい。

また、誤解の無いように言っておくが、白い羽根ネガティブ・リストは、男性が女性におもねることを求めてはいない。もし、あなたが女性から暴力を受けた場合にも、白い羽根ネガティブ・リストは助けになるはずだ。なぜなら、白い羽根ネガティブ・リストは女性だけの権利では無く、普遍的な人間の権利を表しているため、リスト本文の男女を逆の立場にして読み替えれば、概ね使えるようになっている。

白い羽根ネガティブ・リストは、男女(もちろん他の性的指向の方々も)がお互いの違いを認め合い、尊重し合い、対等のパートナーとして生きて行くためのものだ。そのため、白い羽根運動のモットーは「私のためでも、あなたのためでもなく、私たちのために」となっているのだ。

執筆者:中野十三

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日本対性暴力研究所への誹謗中傷について

2017年1月から、旧・特定非営利活動法人 日本対性暴力研究所(以下、日対研と略す)および日対研理事に対して、インターネット上にて、完全に事実無根の誹謗中傷を繰り返す女性 T.Y. 氏(以下、T氏とする)がいらっしゃいました。

2016年11月1日に、フェミニストのT氏から、日対研がTwitterにて紹介した犯罪学者 Malamuth に関する情報を聞きたい、また日対研の女性護身術にも強い関心があるので、面会したい旨のメールが届きました。T氏のブログおよびTwitterを拝見したところ、内容が支離滅裂であり、面会に不安を感じましたが、T氏は理事長が通っていた専門学校のOGにあたるため、捨て置くことは出来ないと判断し、T氏との面会を決断いたしました。

2016年11月2日に理事長がT氏と面会したところ、T氏は、作家の藤沢数希氏から盗聴・盗撮されており、それを理由に仕事を辞め、引っ越しを繰り返し、スマートフォンも何度か買い換えていること。また、藤沢氏の著書「ぼくは愛を証明しようと思う。」にはT氏へのメッセージが隠されている、藤沢氏の読者の男性たちから命を狙われている、と主張していました。そして、T氏は藤沢氏と恋人関係だったとしていますが、T氏と藤沢氏は電話などで会話したのみで、実際には会ったことが無いとのことでした。T氏は、同様の内容(T氏の主張によれば、藤沢氏による盗聴・盗撮などT氏に対する性犯罪)を、ワンストップセンターや複数の著名な性暴力問題に取り組む女性団体にも相談したそうですが、性犯罪被害にはあたらないとして、相手にされなかったとのことでした。*1

こうした、T氏の言動を重く受け取った日対研理事長は、T氏に対して、病院を受診することを強く勧めました。T氏は、説得に応じ、2016年いっぱいで活動を控え、療養に専念することを約束しました。また、面会の最後には、T氏から護身術の訓練に参加したいとの申し出がございましたが、精神状態が良くなってからにして欲しい旨をお伝えして、お断りさせていただきました。

その後、2016年12月24日、T氏は藤沢氏の「ぼくは愛を証明しようと思う。」の漫画版の作画を担当した井雲くす氏に対して、Twitterにて「レイプされろ」と発言しました。*2

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その発言に対して、日対研のTwitterアカウントが「誰であってもレイプされろというのはよくない」と諫めたところ、T氏は日対研に対する誹謗中傷をTwitterおよびブログにて開始したのでした。

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T氏による嫌がらせは、理事長の実名をあげて、理事長が極左暴力集団の幹部と親しくしている、日対研の背後には反社会的勢力が存在している、と言った虚偽の内容を示唆するものでした。T氏による嫌がらせは、更にエスカレートし、他のTwitterユーザー(K.G.氏など著名なフェミニストを含む)などと連携し、日対研に対する誹謗中傷をさせるとともに、理事長が通った専門学校(T氏は同校のOG)の元講師のS.H.氏に連絡をとり、理事長に対する誹謗中傷を吹聴するに至りました。

その後、都庁にて入手した日対研の社員名簿をインターネット上に公開し、社員への接触などを示唆したため、前述のS.H.氏に連絡を取った事を踏まえ、T氏が実際に社員への接触を試みる蓋然性が強まったため、女性社員の間で恐怖と動揺が広がり、辞職者を出す事態に至りました。更に女性の元理事および女性社員の一部から、理事長がT氏と面会したこと自体が誤りであるとして、理事長の責任を問う声も出ました。こうした状況を重く受け止め、社員の安全を守るため、日対研は2017年3月9日に総会の決議により解散いたしました。

法人解散のため、主な活動目的であった女性護身術 "Anti-Sexual Assault System" の研究開発は終了*3 せざるを得なくなり、また、理事長の社会的信用も、著しく毀損されるに至りました。

このような看過出来ない損害を受けたため、T氏の誹謗中傷に対して、日対研の清算人および元理事が、2017年5月18日および5月24日に、高島平警察署に被害相談および資料提供を致しました。 その結果、高島平警察署から、6月23日にT氏を取り調べたとの連絡を頂きました。

連絡を受けて、6月30日に、日対研の清算人が、高島平警察署にて捜査結果の説明を受けて参りました。警察によると、T氏は取り調べに於いて、強度の精神障害が見られ、責任能力の観点から逮捕・起訴する事が難しいと判断したそうです。

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こうした理由から、T氏の逮捕・起訴は見送られましたが、警察とT氏の間で、日対研および理事に対する誹謗中傷を繰り返さない、ブログおよびTwitterを削除する、などを約束した文章が交わされました。また、T氏の父親も警察から事情を聞かれ、T氏を速やかに入院させる旨を警察に約束したそうです。

警察によると、T氏が今後も、私共に対して誹謗中傷を繰り返した場合は、逮捕・起訴する事になると、T氏に強く警告したそうです。

ちなみに、警察とT氏の間で交わされた文章には、日対研に対する謝罪および反省の言葉などは一切無く、日対研が解散したのは良いことである旨の内容が書いてありました。

以上が、日対研に対する誹謗中傷事件の顛末となります。T氏は謝罪どころか反省しておらず、日対研が受けた損害に対しても何の補償も行われていない状況を鑑みて、今後はT氏に対して、民事上の責任を追及する方向で、対応を検討しております。

加害者のBlogとTwitter

行動で愛を証明しよう2(当サイトからのアクセスをリファラ拒否しているためURL:tsunamiwaste2016.blog.jp をコピーして下さい。)

Tweets with replies by tsunamiwaste (@tsunamiwaste17) | Twitter

*1:T氏からのメールに具体的な団体名の記述があります。

*2:T氏による井雲氏に対する「レイプされろ」tweetは、画像以外にも複数回行われている。

*3:10年の歳月と多大な資金を投入して研究開発を実施しておりました。詳細は日対研の沿革でご確認いただけます。

日本対性暴力研究所の沿革

特定非営利活動法人 日本対性暴力研究所の解散までの活動記録です。法人の解散に伴い国産初の女性護身術"Anti-Sexual Assault System"(リンク先で内容を閲覧可能) は開発が終了致しました。

2017年

  • 3月:特定非営利活動法人 日本対性暴力研究所が解散(3月9日)
  • 1-2月:Jesper Nielsen氏による詠春拳インストラクターコースに参加
  • 1月:日対研の主たる事務所の移転および役員の変更を実施

2016年

2015年

  • 12月:Jesper Nielsen氏による詠春拳インストラクターコースに参加
  • 06月:武田邦彦氏により「虎ノ門ニュース 8時入り!」6月1日の放送で紹介される
  • 06月:「白い羽根運動」を開始
  • 02月:"Anti-Sexual Assault System (初版)"をウェブサイトにて公開
  • 01月:外部に"Anti-Sexual Assault System (初版)"の資料を提供
  • 01月:伊藤祐靖氏による格闘術訓練を受講

2014年

  • 10-12月:伊藤祐靖氏による格闘術訓練を受講
  • 02月:NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センターの研修講座に参加

2013年

  • 10-12月:欧州および中南米にて護身術の調査を実施
  • 11月:NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センターの研修講座に派遣
  • 10月:伊藤祐靖氏によるリーダー研修
  • 04-08月:伊藤祐靖氏によるインストラクター教育を実施
  • 07月:NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センターの研修講座に参加
  • 05月:Isabelle Fluckiger氏による女性護身術(Feminist Self Defense)の訓練を実施

2012年

  • 12月:小林美佳氏をお招きして学習会を開催
  • 11月:Isabelle Fluckiger氏より女性護身術(Feminist Self Defense)に関する技術提供
  • 05-10月:護身術教室を実施(於コンバット・スポーツ・センター)
  • 06月:Henry Canditan氏によるKrav Magaセミナーを受講
  • 03月:Avi Mazalto氏によるKrav Maga インストラクターコースに派遣
  • 03月:Bill Wolfe氏によるDefendu 集中コースに派遣(於カナダ)
  • 02月:北米で女性護身術(Feminist Self Defense)の調査を実施
  • 02月:萩原幸之助氏による靭術セミナーに参加
  • 01月:Kidpower Teenpower Fullpower International (女性護身術)インストラクターコースに派遣(於アメリカ)
  • 01月:欧州で護身術の調査を実施

2011年

  • 07-12月:北米および欧州にて調査を実施
  • 08月:護身術の指導を実施(於カナダ)
  • 07月:Isabelle Fluckiger氏より女性護身術(Feminist Self Defense)に関する資料提供
  • 06月:Avi Mazalto氏によるKrav Maga インストラクターコースを受講
  • 01-04月:北米および欧州にて女性護身術(Feminist Self Defense)の調査を実施

2010年

  • 11月:Gavy Michaeli氏によるKrav Magaセミナーを受講
  • 03-10月:北米にて女性護身術(Feminist Self Defense)の調査を実施

2009年

  • 10月:Avi Mazalto氏によるKrav Maga インストラクターコースを受講
  • 03-06月:北米にて女性護身術(Feminist Self Defense)の調査を実施

2008年

  • 国内の護身術の調査・研究を実施

2007年

  • 国内の護身術の調査・研究を開始

 

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