日対研(跡地)

旧 特定非営利活動法人 日本対性暴力研究所

2017年3月に解散した日本対性暴力研究所の研究開発の記録を保管・公開しています。

第5章 脅威

レイプ犯には武器が2つあります。一つ目はレイプに使う性器、二つ目は被害者に与える恐怖です。

被害者の感じる恐怖は身体を硬直させ、行動が出来ない状態になります。その行動できなかった状態が被害者の中に罪悪感を生み出すのです。そして罪悪感が強ければ強いほど、被害者は無言になり、その無言がレイプ犯を守ってしまいます。

レイプ被害者の中にははっきりとノーと言えたり、自分を守ることの出来る人もいます。そんな被害者にも罪悪感はあります。レイプ犯は被害者の拒絶する言葉や態度は目に入りません、興味がないのです。被害者の言う事に耳を傾けるぐらいなら、レイプ犯にはなりません。

被害者はレイプされている時、死ぬのではないかと言う恐怖を感じます。レイプ犯は被害者を人間ではなく物だと思っているので、殺されない保障はありません。レイプと死は紙一重です。その恐怖が被害者を無反応にし、その無反応だった自分に対して被害者は恥や罪悪感に苛まれてしまいます。しかしながら、無反応でいる = 承諾している と言う事にはなりません。

レイプ被害者に、恐怖で行動できなかったのだと説明するのはいい事ですが、それだけでは不十分です。被害者によっては罪悪感の度合いがあまりに強いため、あなたの説明や論理を無視して、間違いなくレイプの責任は自分にあると証明しようとする人もいます。そう言う場合は冷静に、深呼吸して、支援者は自分の意見を繰り返してください。レイプ犯だけが唯一の犯罪者であることを言い続けてください。

レイプに至るまでの経緯の中にこそ、脅威の場面を見つけることができます。被害者があなたに事件の詳細を話した時点で初めて、被害者との間に本当の会話が成り立つようになります(人の言っていることではなく)。

次に記載する例は一般的なレイプのシチュエーションの中で、被害者の思考の流れを理解するのに役立つと思います。

  • 私は8歳で伯父が子守をしてくれていました。夕飯の時間になっても私は伯父から言いつけられていた、宿題を終えていませんでした。罰として伯父は私をレイプしました。でも私は確かに宿題をしていませんでした。

子供のレイプの場合、レイプ犯はその家族や子供を他のレイプケースよりも、巧みにマインドコントロールをします。子供からの信頼と大人という立場を利用して上記例であれば、レイプを理由のあるお仕置きに仕立て上げます。レイプ後、その子供に「君のためだ」と言い聞かせる場合もあります。そして、レイプ犯は被害者の無言を確保するため次のように被害者をコントロールします。「宿題をしなかったから、君におしおきしなければならなかった事を、君の両親が知ったら大変な事になる。でも、君のために両親には黙っているから、君も何も言ってはだめだよ。」

罪悪感と恐怖で子供は黙ってしまう。そして大きな秘密を抱えたまま子供は成長して行く事になります。

意外に思われるかもしれませんが、被害者は大人になっても宿題をしなかった罪悪感を持ち続けます。健康な人にしてみれば、宿題をしなかったからレイプされる、と言うのは考えられない事ですが、被害者の思考ではそうではありません。近親相姦被害の場合、加害者を刑務所に入れなければ(一番安全な方法)家中の子供が危険にさらされる事になります。レイプ犯の年齢如何によっては孫の代までもが危険にさらされます。100歳前後の男性に勃起や射精はなくても、指や物で子供をレイプする事は簡単にできます。

  • 私は14歳でした。田舎に住んでいて、家に帰るのに、山中を通る人気の無い道路を通らなければなりませんでした。雨の降日、車が私の脇に止まりました。運転手は家まで送くるから車に乗って、と変な目で私を見ながらいいました。私は車に乗りました。運転手は私を木の陰でレイプしました。家に帰ると直ぐに服の泥を落としました。両親に知られてはいけない、だって車に乗った私が悪いのだもの。

多くの被害者がレイプ犯の目つきについて話します。目つきや表情でいろいろな事が分かります。残酷さや意地悪さは表情に表れます。レイプ犯はそれを知っていてそれを利用します。被害者が加害者の目に「動いたら殺す」と言う殺気を感じると、硬直してしまいます。

人気の無い道路を通って家に帰らなければならなかった14歳の少女は、自分がレイプ被害にあった事を両親に言えませんでした。服の泥を払って証拠隠滅まで図りました。いったい何故、守ってくれる両親ではなく自分を罰する両親と思ってしまうのでしょうか?授業をサボった事を両親に言えないのとレイプ被害にあって両親に言えないのとはまったく別の問題です。この場合両親に対する恐怖とレイプ犯に対する恐怖が合体してしまったのです。子供が黙ってしまうような教育は考え直されるべきです。

  • 両親に話すまで2年間被害を受け続けました。両親は信じてくれず、嘘つき呼ばれされました。言わなければ良かった。お兄ちゃんにレイプされと両親は信じてくれなかった。

両親に近親相姦の話をするのはとても大変な事です。嘘だったら何のために実の兄をレイプ犯に仕立て上げる必要がるでしょう?玩具を盗まれたから?現実的に考えましょう、嘘であるはずがありません。子供からこのような告白を受けて信じないと、子供を自殺に追いこむ事になります。どれだけ苦しんでいるか両親に分かってもらうために、命を絶って、告白が真実である事を立証しようとします。このケースの場合、両親は子供を信じないだけでなく、レイプ犯の味方をしているのです。

両親にとって自分の子供がレイプされる、レイプ犯であると言う事は大変に辛い事態ですし、聞きたくない事実で、それを兄弟喧嘩や思春期の反抗期として片付けてしまう場合もあります。そう言う親を持った兄妹は、両方が支援されないといけません。被害者の妹は信頼の出来る安全なところで保護される必要があり、兄は罰せられ(年齢に応じた刑罰)、妹から遠ざけられないといけません。自分をレイプした人と同じ屋根の下で暮らすという状況は、日常的に地獄を味わうのと同じことです。

  • 私は19歳でした。電車で帰宅途中、駅で男性に声をかけられました。男性に就職の話を持ちかけられ、採用の資料を記載するのに、男性の自宅へ行くように言われました。男性の家に着くと男性は扉に鍵をかけ、コーヒーを入れ始めました。その時男性の態度は駅で話かけられた時と違い、不親切でした。私がそろそろ家に帰る時間だと言うと、ナイフで脅されて、レイプされました。事が終わって帰るとき、男性は私に言いました「自業自得だ、やられたくなかったら、家に来なければよかったんだ」。

19歳の女性が帰宅途中男性に話しかけられた、よくある事です。女性は答える、おかしくない事です。ここまでは異常性は何も見受けられません。男性は就職の話をする、それは若い女性にとってはチャンスで、家に帰って就職口が見つかったと両親に報告すし喜ぶシーンを思い浮かべていた事でしょう。男性は罠を仕掛け、獲物はそこにうまくひっかかったのです。女性は就職をハローワークで探すものだと忘れてしまったのです。男性を信じた女性が悪いのではなく、レイプを計画した男性に罪があるのです。

仕事が見つかった事と、書類を記載しなければならないと言う安心材料(正式っぽく感じられる)で女性は男性について行く。レイプ犯が資料の話をしたのは偶然ではなく計画的です。本当のように聞こえる、他の怪しいディテールが見えなくなるのです最高の材料だったのです。

家に着くと男性はカギをロックする。相手に時間を与える事なく第1の脅しが被害者にむけられた瞬間です。この後若い女性は動揺し、閉じ込められた気分になり、恐怖を感じる。

第2の脅しもすぐに訪れます。男性の態度が一変し、親切ではなくなる。今度は女性がとても強い恐怖感に襲われます。逃げ出す事しか考えなくなるが、ドアにカギがかかっているためそれは出来ない。コーヒーを作ると言う静かな時間で男性は被害者の心理に混乱を引き起こします。家で脅迫的な行動をとっている一方で、就職の資料記載があたかもまだ真実であるようにコーヒーを作る。この演出にも関わらず被害者は「帰る」と男性に告げる。

男性は女性が完全に動揺しきっていないのが分かると、止めを刺すかのようにナイフを取り出し被害者に向ける。ナイフを突きつけられたらどうすればいいか? 高度な訓練を受けていない限り、どうしようもないでしょう。普通は、刃物を持った人に襲いかかり、ナイフを奪って、偶然その辺に落ちていたロープで男性を椅子に縛り付ける事は出来ません。何もできない女性に男性はレイプと言う犯罪を実施する。そして女性にとっての地獄が始まる。男性は女性が警察に通報しないようにこの事態は女性が男性の部屋に入った事で同意したことだと言い聞かせる。

  • 以前から彼と別れようと思っているのだけれど、彼にその話をすると怒って興奮して、そして私を愛していると言うのです。数日前、ホテルの部屋で待っていると言われました。初めての事ではなかったので、疑わずにホテルへ行きました。彼は友達と部屋に入って来ました。彼は私にその友達と寝ろ、と言いました。断ると彼と男は私を殴りレイプしました。でもどうせ、だれも私の言う事なんて信じないと思う。

時と場合によって、パートナーだと思っている人こそが、悪の根源で犯罪者である場合があります。この事例の場合、被害者の女性は幼少期に厳しい躾を受けました。子供のころ、穏やかで愛に満ちた環境で育った人は、物扱いされる事を拒絶しますが、暴力的な環境で育った子供は、暴力的な人に惹かれてしまう確率が高いのです。

犯人の演出や策略を事前に察知するのは簡単です。まず、パートナーは交際相手を支配しようとします。交際相手はパートナーの恐怖下に置かれ、パートナーと別れられなくなります。従ってパートナーの言う事を聞くのに馴れてしまいます。被害者は別れ話をすると、「彼は怒って興奮をする」と言いましたがそれは暴力となんら変わりません。

被害者はなにも疑わずホテルの部屋にいる。被害者はパートナーを待っているが、男性2人が部屋に入って来る。これは喫茶店での待ち合わせではなく、ホテルですから、当然唖然とします。被害者は後にホテルへ出向いたこと、ホテルで待った事で罪悪感に苛まれることになります。被害者に、ホテルへ行ったのだから、そういう事も予測できたでしょう、と言ってしまったら、被害者の心は壊れてしまいます。被害者はそんな事は予測もしておらず、被害者は自分の事を愛していると言う、恐怖を感じている男性の命令に従っただけです。このタイプのレイプを暴力を伴う集団レイプと言います。

  • 私の夫なのでレイプではありません。何度も生殖器以外でのセックスはいやだと言ったのですが、夫はそのやり方でないと感じないといい、女性は男性を気持ちよくさせるのが仕事だと言いました。私は仕事をしておらず、子供たちも私たちが離婚したら理解してくれないと思います。どうしようもないのです。

結婚すると言う事は相手に対して全ての権利を有すると言う意味ではありません。夫であらうとなかろうと生殖器以外でのセックスの無理強いはレイプです。そのやり方でないと感じないと言うのは恐喝です。妻が無職で身動きが取れないことを利用するのは脅しです。「生殖器以外でセックスをするか、橋の下で生活するか二つに一つだ」と言っているのと同じです。

子供の問題はデリケートですが、離婚した親と個別に決められた時に会う方がいいか、親がストレス状態で暴力的な環境の中にいる方がいいか?結婚生活で絶対に持ってはいけない思考が、最悪は避けられた、です。結婚をするなら最高でなければいけませんし、毎日が幸せでなければいけません。なぜ最悪を基準に考える必要があるのでしょうか?山あり、谷ありでお互いがお互いを支えあう事はあるでしょう。しかし幸せな結婚とはお互いを傷つけない環境なのです。夫婦喧嘩や意見の相違はありえても、暴力やレイプはありえません。結婚することで自分の権利はなくなりません。結婚している女性が夫にレイプをされたら、当然被害届を出す権利があるのです。レイプ犯と結婚をしているので、法律的にはいろいろと複雑ですが、相手に自分の権利を理解させるのに有効な機会です。

結婚をしているからと言って相手の身体を所有物として考えるのは間違いです。

  • 難しい仕事を任されていました。助人が必要だと思っていたところに同僚が名乗りを上げました。彼は自宅でコーヒーを飲みながら仕事をしたいと言いました。私は今恋愛問題をかかえており、同僚の家に行くのも気分転換になるかもしれないと思いました。まったく同僚を疑いませんでした。彼は会社でも評判のよい社員でした。被害届を出す事は出来ません。彼のデスクは私の目の前にあるのです。

レイプ犯はすでに問題を抱えている人を好んでターゲットにします。境界線を破るのも簡単ですし、被害者に罪悪感を持たせるのも簡単だからです。この事例の場合、被害者は同意していた、自分は会社でも評判の言い社員だ、仕事で行き詰っていた同僚を助けたかっただけだ、上司と彼女が揉めるのは可哀想だと思った、と加害者は言うかもしれません。或いは、同僚が彼氏・夫と上手く行っていなくて、自分との関係を拒まなかった、と言うかもしれません。あるいは、彼女が自分の家に行きたいと言った、家に着いたら、彼女から迫られた、と言うかもしれません。加害者は皆から好かれている事を公表しているので、回りは彼の言い分を信じてしまうかもしれません。彼氏・夫との問題を悪化させないために、被害者が関係を持った事を悔やんで、レイプをでっち上げたと言うかもしれません。レイプ犯は被害者が絶対に被害届を出さない事を知っています。なぜなら、会社の同僚であり、目の前の席に座っていますから。レイプ犯は毎日被害者と目が会うたび、被害者が目を逸らしたり、自分を避けたり、うつ病になって行くのを楽しむことでしょう。

メディアが犯罪を取材するさい、隣近所の方をインタビューする事があります。その時、近所の方が犯人を知って驚くのは一般的な反応です。「そんな風には見えなかった、あんな感じのいい人が」等。多くのレイプ犯は事前に役作りをしていて、本性を表に出す事はありません。

支援者であるあなたは常に被害者の話しを真剣に聞いているとアピールしてください。被害者と話している時、爪のお手入れや食器洗いをしないで下さい!

あなたが被害者にする質問は状況を理解するためのものでなければいけません。経緯をビジュアル化して、あなたに一番合う方法で理解するようにしてください。被害者にとって怖かった事を思い出させる行動や言葉、怖くなるような行動や言葉は全て避けてください。

被害者の一連の説明が終わったら、あなたから被害者に様々な材料を差し出して支援をするようにして下さい。その方法は次のとおりです。

脅しと認識される部分を強調しながら、一連の出来事を繰り返し被害者に話す。例えば次のように被害者に言ってください。「何が起きたか理解したと思う。間違っていたら、言って。」と初めて、被害者から聞いた一連の説明を脅迫に繋がる点や恐喝と見なされる点を強調し、恐怖が引き起こす状態の説明を加えながら、話してください。

被害者との会話例。

  • 彼は変は顔で私を見て私に飛びついた。何故逃げられなかったのか分からない。
  • 変な顔、それはどんな顔?何を考える様子だったの?
  • 意地悪そうだった。恨まれているような雰囲気だった。
  • なるほど、ならあなたが逃げられなかった理由が理解できたわ。そんな顔で見られたら固まってしまうもの。
  • そうなの。何が起きているのだろうと思った。
  • 相手はワザとそうしたのよ。恨みのこもった眼差しで誰かを見つめると見られた方は動揺するもの。何故そんな目で見られるのか?悪い事を言ってしまったのではないか?どう対応していいかわからない、そして怖いから。誰かが突然大声を張り上げると正面にいる人は硬直して、緊張するのと同じ。相手はあなたが硬直しているのをいい事に突然襲い掛かったの。突然的な行動も同じく、相手を硬直させるからね。
  • でもその時、私は逃げればよかった。
  • その時自分が何を考えていたか覚えている?
  • よく分からない、怖かった
  • そう、それよ。怖いと思考できなくなるのよ。それが犯人の狙いだったのよ。恨めしそうな表情は罠、その表情に動揺しているあなたの隙を狙って犯人は突然あなたに飛びついたの。

レイプ被害者の支援をしていると、レイプ犯の犯罪が刹那的に通りがかりの女性に実施されるのではなく、時間をかけて演出や被害者をマインドコントロールして実施されている事が明らかになります。レイプは計画されたもので、レイプ犯はシナリオを作っており、様々な被害者の反応を予測しています。シナリオの中に恐怖で相手を支配して相手を動揺させると言うことも入っています。

言葉以外のメッセージでも人をコントロールできます。

被害者を動揺させ、恐怖状態に追い込み、被害者が行動できなくなるようにするレイプ犯のテクニックをいくつ記載します。

  • 意地悪そうで憎しみのこもった表情をする。だれもが一度は感じた事のある人からの怨みの表情です。表情はいろいろな事を物語ります。優しい目で微笑みかけられるとこちらも微笑んでしまう傾向があります。逆にだれかに睨まれると居心地が悪くなり目を逸らしたくなります。レイプ犯は意地悪な人間です。その意地悪さで自分の表情を使って恐怖を誘発しているのです。
  • 苛立ち、癇癪の態度。レイプ犯は行動で恐怖を誘発します。握りこぶしをつくり、歯をかみ締め、声も大きいです。今にも爆発しそうな人を前に、そんな人を無視してその場を立ち去ろう、と言う気持ちには成りづらいく、相手を落ち着かせよう、と引く構えになってしまう。
  • 性的な態度。静かに話しながら、何気ない顔をして、レイプ犯は実は股間をかいたり、無邪気にポルノ雑誌をめくり、猥談をします。異様な行動は人を動揺させ恐怖を誘発します。レイプ犯によってはさらにエスカレートし、自宅にいる場合手を洗うと言って洗面所へ行き、バスローブで出てくるパターンもあります。
  • ジェスチャーで脅す。様々です。握りこぶしを見せる、首を絞めるふりをする、テーブルや他の物を叩きつける。
  • 言葉による脅し。
  • 間接的な言葉の脅し。君を好みだと思う友達が沢山知っているよ/写真に写っているのは君のお祖母さん?/か弱そうだね/前の彼女を思い出すよ/いつも彼女を殴らなければいけなかった、等。
  • 直接的な言葉の脅し。言う事を聞かなかったら殺す/夜中に家に火をつける/5人がかりで妹をレイプする/君の母親は死んだと思え。

このような脅しを平気で口にする人はそれを実行するのも簡単でしょう。被害者やその親族に今後起こることは全て被害者の責任だと思い込ませることこそがレイプ犯の罠なのです。

レイプが親族によって実施された場合、被害者の恐怖は先に述べたものとは異質なものになります。何故なら、近親相姦の被害者はほとんどの場合子供であるからです。

まずレイプ犯は子供とその周囲をマインド・コントロールします。子供にプレゼントをあげたり、優しく気の利く人を演じ、信頼関係を作ります。そして子供に性的危害を加えてから(性的危害を加えながらの場合もあります)、被害者がこの攻撃の共犯者であると信じ込ませるようマインド・コントロールします。秘密にしなければならない性へのイニシエーションだと言うマインド・コントロールが多いです。そうして、レイプ犯はその犯罪を自分と被害者の間の秘密にしてしまいます。

子供が攻撃者の恐ろしい脅迫を信じ、お仕置きを恐れ、誰かに話しても信じてもらえないと思ったら、決して口を開く事はありません。その子供はひどく苦しみ、繰り返しレイプさ、大人になって欝病や他の病気に苦しむことになります。

もし、子供にレイプや性的虐待を打ち明けられたら、信じたくない気分にあなたはなるでしょう。他の人に小さな被害者を任せたいと思うかもしれませし、何も聞きたくなかったと思うかもしれません。でも、その被害者があなたを選んで告白をしたなら、絶対に見捨てないで下さい。その子供はもしかして、二度と喋らなくなるかもしれませんし、複数年レイプされ続け、レイプ犯は手を振って大喜びするでしょう。

少なくとも、子供の話を聞き、信じていると言い、その子に責任はなく、攻撃者にそのような事をされる権利はないと言ってあげてください。そして110番に電話をして、子供に打ち明けられたことを110番に繰り返し説明して下さい。その後、その子の両親に話しをしてください。父親が攻撃者なら母親にだけ話をして下さい。半日で終わる支援です、この行動でレイプされた子供を救えるかもしれないのです。

アルコール、薬物、薬の使用

昔はアルコールを飲んでいて犯罪があった場合、それは加害者の責任ではなく、飲酒していたせいだと判断されました。

今日ではアルコールを理由に事を荒立てない必要は、全くなくなりました。飲酒をしていようがいなかろうがレイプ犯はレイプ犯です。

逆に被害者が飲酒、薬物使用、薬を飲んでいた場合、それは被害者のマイナスにはならず、レイプ犯が被害者の弱みに付け込んだ犯罪と認定されます。被害者がどんなに飲酒をしていても結果は同じです。女性がお酒を飲みすぎてしまった場合はコップ一杯の水とアスピリンを進めるべきで、意識が朦朧としているうちにセックスをするべきではありません。

被害者が睡眠剤を飲んでいたら

レイプ被害者が自分で意識が朦朧とする薬を飲んでしまった場合、睡眠薬や安定剤である場合が多いです。オレンジジュースは攻撃者の一番好むドリンクです。色が濁っており、苦味もあるので薬を混ぜるのに最適です。

意識が朦朧とする薬物を飲ます行為は犯罪が殺人的であるのと計画的であるのを立証します。それにも関わらず被害者はドリンクを飲んでしまった自分に罪悪感に苛まれます。コップに薬物が入っているなんて知るはずもないのに……例え味が変だと思って、礼儀上ドリンクを飲み干したとしても、被害者は被害者で責任は一切ありません。

レイプの事を覚えていない(部分的あるいは全面的)のは不安感を誘発します。

何故なら被害者は自分の身体に起こった事を無意識のうちに考えるようになるからです。覚えていない事はラッキーな事では、決してないのです。 あなたが支援している被害者に今まで記載したどのパターンも当てはまらないのであれば、少なくとも肝心な事はご理解いただけたと思います。被害者が行動できず、選択肢がなかったのは恐怖のせいだと理解させるために、その犯罪の中で何が被害者を硬直させたかを見つけ出す。被害者が逃げたり、叫んだり、抵抗したりする状況にあったのなら、そうしていた。恐怖は身体を硬直させ、脳の思考回路を遮断してしまいます。身体も脳も動かない状況下にあっては人は何もできません。

レイプ犯の恐喝やマインド・コントロールを表に出してクリアにしない限り、被害者は恥と罪悪感の奴隷になり、苦しみの中でもがく事になります。だからこそ状況を正確に把握するのが重要なのです。

支援者のあなたが被害者に、状況を理解したいから説明して欲しい、と言ってください。被害者が話したがらない場合は繰り返し、被害者に責任はなく、レイプ犯だけが唯一の犯罪者で、全責任は加害者にあるのだと言い続けて下さい。

 

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