日対研(跡地)

旧 特定非営利活動法人 日本対性暴力研究所

2017年3月に解散した日本対性暴力研究所の研究開発の記録を保管・公開しています。

第2章 レイプとは何か?

だれもがレイプの定義を知っています。多くの人がレイプを一定の条件下で起こるものと思っていますがそれは間違いです。その勘違いをしている人の中に被害者もいます。

レイプを理解することが今後の被害者との会話をスムーズにしてくれます。法的な話は煩わしいですがレイプが法律で裁かれる罪である事は被害者の罪悪感を抑えるのに有効な材料です。ここでは手短に触れていくことにします。

日本のレイプや性暴力の罪状は非常に明確で被害者との会話の中で有効に使えます。

<法人解散にともなう開発終了のため、2017年6月の刑法改正に未対応のため該当部分を削除してあります。>*1

様々なタイプのレイプが存在します。

  • ペニスの挿入によるレイプ
  • 指の挿入によるレイプ
  • 物品の挿入によるレイプ
  • 嫌がるフェラチオ

挿入が性器、肛門、口であろうと、それはレイプです。

指を無理やり性器に入れるのはレイプです、性器は性的なものだからです。

ペニスを無理やり口に入れるのはペニスが性的なものだからレイプです。

レイプは犯罪であり、レイプ犯は犯罪者です。犯罪は人が人に起こせる一番残酷なものです。卑劣な犯罪が3つ存在します、それは。殺人、レイプ、拷問や野蛮な行為です。

ある女性は犯人が射精をしなかったため、レイプされていないと思いこんでいました。もちろんこの女性はレイプ被害者です、なぜなら法律では射精をしなかった場合はレイプに該当しないと記載されていないからです。従って次の場合もレイプに該当します。

  • 被害者が ノー と言わなかった
  • 被害者が抵抗しかなった
  • 被害者が出血や血腫しなかった
  • 被害者がバージンではなかった
  • 被害者に沢山パートナーがいた
  • 被害者が警察に届け出なかった
  • レイプ犯がコンドームを使った
  • レイプ犯は被害者の顔見知りだった
  • 被害者とレイプ犯はカップルだった
  • レイプ犯は被害者の親族だった
  • レイプ犯は被害者にプレゼントや金銭を渡した
  • 被害者はレイプ犯宅を訪れた
  • 被害者はレイプ犯を自宅へ呼んだ
  • 被害者はセクシーな服を着ていた
  • 被害者やレイプ犯は酒や薬物を使用していた
  • 被害者は最初同意していたが途中で気が変わった
  • 被害者は娼婦だった
  • 被害者はレスビアンだった

等など

レイプを肯定するものは何一つありません。レイプに正当な理由も存在しません。レイプの口実は見つける事はレイプ犯を守る事になります。

性的虐待

重要度によってその刑の重さは変わってきます(だからと言って「たいしたことのない「性的虐待があるわけではありません)。性的虐待とは性器への挿入がない時の事を言います。性的虐待は窃盗や恐喝と同じく犯罪です。

公共の場でペニスを露出したり、見るのを望んでいない人に見せたりするのは性的虐待です。パンツの中に手を入れる事を強要する、マスターベーションを強要する、ポルノ写真を撮る、ポルノ映画の観賞を強要するのも全て性的虐待です。

性的接触と言う言い回しは性的虐待なのかレイプなのかが曖昧になってしまうので、使わないでください。

性的虐待被害者の苦しみをレイプではなかったからと軽く見ないで下さい。性的虐待被害者とレイプ被害者に対する支援者の接し方は同一です。加害者は被害者を痛めつける権利は何一つなく、加害者は犯罪者で被害者に責任はまったくない。

また、数は男性より少ないですが、女性レイピスト、女性ロリコンも実際に存在します。(繰り返しますが、レイプをするのにペニスは必要ありません)。

固定観念に捕らわれず、反応できるようにしないといけません。あなた自身は固定観念をお持ちでなくても、被害者は固定観念を持っているかもしれません。 裏づけの数字はあえて記載しない事にします。意味がないからです。今私たちが助けようとしているのは苦しんでいる人間であり、ゼロの数やパーセンテージ、分類されたある一種の人間ではありません。データでレイプが稀なもの、例外的なものではないと証明されても、その数字は正確ではありません。殆どの被害者はレイプを口に出しませんし黙ってしまうからです。正確な数字が無くても関係ありません、あなたは論文を書こうとしているのではなく、だれかを助けようとしているのです。

レイプに話を戻します。被害を受けやすい人、と言うのは存在しません。レイプを受けやすい場所や時間も存在しません。レイプ犯はいい人や社会的地位のある人である場合もあり、真昼間にレイプされる事もあります。映画や本、メディア、噂等から得る情報と現実はまったく異なります。一つだけ確かなことは男性よりも女性や子供の方がレイプにあっている事です。

レイプ被害者は青年であったり、赤ちゃんであったり、老人(稀です)であったりします。安全な年齢と危険な年齢もありませんが、多くの犯罪は幼少期や青年期に発生しています。逆にレイプ犯にも年齢層はありません。子供がレイプすることもあれば、おじいさんがレイプする事もあります。

レイプ被害者に多いのは「貧しい女の子」や「不良少女」ではありません、会社経営者や女医であったりもします。学歴も生活水準もレイプとは無関係です。

逆にレイプ犯はどうか?私たちが想像している人間とは異なります。レイプ犯はマッチョで男っぽい人ではなく犯罪者です。マッチョで男っぽい人である事とレイプはまったく無関係です。筋肉質で毛深く、太い声の男性の方が小柄でスポーツをしない、スベスベ肌の男性よりもレイプをする事もありません。

そしてレイプ犯は女好きな男性ではなく、女性を痛めつけるわけですから女性が嫌いな男性で女性がもっとも嫌う男性です。

カップル間レイプは情熱から来るものではなく、レイプ犯罪です。だれかを深く愛していれば、レイプはありえません。

レイプ犯の半分は子供、青年、老人、もう半分は成人です。レイプ犯に多い職業もありません(被害者にもありません)。労働者のレイプ犯もいれば、社長のレイプ犯もいます。

毎晩ベットで一人過ごす独身男性レイプ犯もいれば、愛人を何人も抱えている既婚男性のレイプ犯もいます。セックスレス、過剰セックスもレイプの原因ではありません。レイプ犯は被害者を壊すためにレイプをします。性生活に満足の行かない男性は犯罪をおかさなくても、自分でその性欲を処理する事ができます。正確に言えば。男性はマスターベーションで性的欲望を満す事ができます。それはだれをも傷つけません。レイプする事を選択する人は人を傷つけたいのです。

レイプ犯に国籍も関係ありません、黒人やアラブ人、移民にレイプ犯が多いと言うのはまったく持って人種差別的発想で何の根拠もない発言です。フランスで起こるレイプはフランス人、中国で起こるレイプは中国人によるものです。

では、どのようにしたらレイプ犯を見分けられるのか?どんな人物像なのか?確実な唯一の方法は、その人物が過去にレイプをしたことがある人がどうかを知る事です。レイプ犯の古典的なプロフィールは存在しません。人気のない夜道を歩きうめき声をあげながらヨダレを垂らす変わり者がレイプ犯だと思い込む事で自分を安心させようとする(犯人を見分けられる事で自分を安心させる)のはわかりますが、それは真実ではないのでなんの意味もありません。

レイプに話を移します。レイプの多くは被害者宅または加害者宅で行われます。その実態は次のとおりです。多くの場合レイプ犯は被害者と顔見知りであったり、カップルであったり、家族であったりするからです。従って、夜道や駐車場はもっとも危険な場所ではありません(もちろんレイプが行われる可能性のある場所ですが、レイプがもっとも多く発生する場所ではありません。)

レイプ犯は将来の被害者との接触を試みます。安全そうで簡単に相手が心を許す場所を好みます。学校、塾、病院、家など。

だれもが被害者になりえますがレイプ犯人を見極める事はできません。私たちが安全だと思っている場所もそうであるとは限りません。信憑性のあるレイプ、無いレイプも存在しません。

女性はレイプされるのを好むもの、と考える事は最悪の思想です。もちろん女性も男性もレイプを好むはずもなく、子供だってレイプされるのは好みません、だれもレイプなんてされたくないのです。

女性はレイプされるのを好む、に続く思想は、「イヤなら女性のアソコは閉まるはず」です。性教育を始めるつもりはありませんが、膣、肛門、口に鍵の付いた女性は存在しません。残念ながらレイプの時に、「しまれ、ごま」の呪文は通用しません。こんな考え方をするのは、髪を切られたくない時、髪は自動的に皮膚に入り込むと考えるのと同じぐらい滑稽な考え方です。

加害者だけに責任があると思えないのなら、被害者と話をしていて、被害者に二次被害を与える可能性があります。厳重な注意を払って被害者との会話を進めないといけません。会話の中で被害者を責めるような発言は被害者を自殺に追いやる可能性を秘めています。被害者の精神状態をより理解するために、別の章で被害者がレイプや性的虐待の後に感じる事について細かく説明して行きます。

 

parabellum.hatenablog.jp

 

*1:本章は標準的な女性団体が主張している性暴力被害に関する考え方に沿って書かれているため、犯罪統計などの扱いに関する記述で政治的な正しさが優先されております。